子供とドイツ珍道中物語③の続き
さて、早くもドイツ4日目となりました。ミュンスターは地理的に北ドイツですが、実はこの日から3日ほどかけて、南ドイツ方面に旅行を計画しておりました。ディズニープリンセス好きの次女に、シンデレラ城のモデルとも言われるノイシュヴァンシュタイン城をどうしても見せてあげたかったのです。その日の夕方に飛行機で向かう計画でしたので、それまでは、この日も妹の家で、従妹と過ごそうということで、朝、4泊お世話になったゲストハウスに別れを告げ、妹の家に向かうことにしました。この日は長女と2人でゲストハウス泊だったので2人で意気揚々と出かけたのです。
ところが、私、迷ってしまいまして…。とても近かったはずなのに、全然着かないのです。「あれ?私ら迷ってへん??」的な感じになりまして、長女と2人でワイワイと道を歩いていますと、突然、現地の方に話しかけられました。
その方は、盲導犬を連れた目の不自由なご婦人でした。しかも、我々も迷っているのにドイツ語で道を聞かれたのです。私は「えー!!」という感じで、まず、ドイツ語がわからないのですから。とりあえず英語で、「私たちは、日本から来た旅行者でして良くわからないのです。」と伝えますと、ご婦人はすぐに英語に切り替えてお話ししてくれて、「では、建物のナンバーが見えましたら、教えてください。」とおっしゃるのです。ミュンスターは道沿いにマンションのような建物が並んでいる場所が多いのですが、建物に必ず、番号が記されているのです。もう、この時点で長女は興味しんしん。「なんて言ってるの?私なんかできそう?」って感じでぴょんぴょん飛び跳ねています。「建物の番号を知りたいみたいよ。」と教えてあげると、すぐ日本語で読み上げていました。我が長女はこういう時、進んで力になりたがる特性があるのです。例え、大した力を発揮できなくても、少しでも何かしたいと思うたちなのです。(これについては真実の平等観をご参照ください。) そこで、とりあえず、こちら側の番号と、道を挟んで向かい側の番号をお伝えしたところ、「ありがとう。」ということで、道を渡られました。多分、少し、役にたったのかな?と言いましても私たちも迷ってますからね…。どうしようもございません。妹に電話して、途中まで迎えに来てもらい、何とか、たどり着きました。
その日の朝は妹と妹の旦那様が朝食ブッフェに連れて行ってくれました。私、正直言いまして、もう一度、あの朝食に行きたいです。とても良かったです。なんせ、パンの種類がすごい、そしておいしい、それから、チーズやハムもたくさん種類があって、チーズ好きの私には、たまりませんでした。妹が「妊娠中は生チーズは食べない方が良いよ」と注意してくれましたが、半分無視いたしまして・・・。でも、全然大丈夫でしたがね。
ところが、ここで、妹が次女を心配して「大丈夫?なんでスイカしか食べないの?」と言い出しました。上の写真でピンクのお皿が次女のスイカの残骸です。この時に気づいたのですが、どうも次女は根っからの和食派のようでして、確かに日本でも、パンよりご飯の方が食べる気はしてましたが、ドイツでは、もう食べるものが無いに等しい感じで、日本で見たことのあるものしか進んでは食べてくれなかったのです。それで、このブッフェでもスイカばかり食べていて、妹が心配になったようでした。そこで、この日は母が妹の家でご飯を炊いて、日本から持ってきていた昆布でおにぎりを作りました。次女が嬉しそうにお腹いっぱい食べたのを見て、妹も安心した様子。ドイツの料理を気に入って旅行中に4キロ太った長女とは真逆の次女でした。
その後、公園に行くなどしてゆっくり過ごし、夕方、飛行機の時間に合わせて出発。この夜はミュンスターの空港からミュンヘン空港まで行き、空港近くのフライジングで宿泊予定です。ところが、この時の飛行機が結構揺れまして、私は揺れに弱いもので、結構怖くて・・・。つわりもありましたので、気持ち悪さもあって、次女の手をぎゅっと握ってしまいました。
「お母さん大丈夫?」
と次女も手を握り返してくれました。45分くらいだったと思うのですが、心の中で、「早く着いてよー!」と繰り返しておりました。といっても、もちろん無事に到着しましたが、日本からドイツに来るときはジャンボだったので、ほとんど揺れないんですよね。ジャンボの偉大さを思い知らされましたよ。
この後もミュンヘン空港で荷物が出てこなくて、1時間以上待たされる始末。日本じゃあり得ないのではなドイツいかな?と思うのですが、文句を言っている現地の人もいたのですが、結構強気な対応で、順番に通してるから、待ってろみたいな感じでした。おかげで、ホテルに到着したのが遅くなってしまったのですが、次の日はバスでミュンヘン中央駅に行き、そこから電車でフッセンに行かなくては行けませんから、とにかく寝ました。これはこれで、良い経験でしたけれどもね。
子供とドイツ珍道中物語⑤へつづく
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